2008年12月19日
12月5日の東京新聞(朝刊)にompメンバーのひとりで、このブログを管理してくれているトム・ヴィンセントが紹介された。
内容は彼のサイトPINGMAGの話だ。このPINGMAG独自の視点から、アーティスト/クリエイターを紹介している。
インタビューを中心にした記事はどれも非常に内容が濃いし、毎日のように更新されている。
現代美術もかなり紹介しているので、みんなに見て欲しいサイト。(関)
PINGMAG http://pingmag.jp/J/
PINGMAG MAKE http://make.pingmag.jp/J/
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2008年12月19日
気になっていたSCAI THE BATH HOUSEのダレン・アーモンド個展を見に上野へ。
ついでと言っては立派な「レオナール・フジタ展」も併せて拝見しました。
このフジタ展、目玉が修復された1928年の壁画連作ということで、勝手に京都造形大の林洋子さんの展覧会だと思っていたら、正しくは北海道立近代美術館の企画でした。
私はアール・デコの建物を使った目黒の東京都庭園美術館に長年いたので、この作品もアール・デコの要素が詰まっているとまず、見てしまいます。
見所はダイナミックな筆致と構成ですが、反面、どうも作家とテーマとの結びつきに不自然さがぬぐえない。
これらはフジタに限らずアール・デコの美術のひとつの特徴と言えるでしょう。
一方で、ランスの「平和の聖母礼拝堂」関連の作品は、フジタのキリスト教への真摯な姿勢が印象的です。
この対比的な二つの連作を中心に据えた展覧会は、20世紀という時代とそのなかで大きな価値の転換点をいくつも経てきたフジタの存在など、考えさせられるところが多いと思います。
ダレン・アーモンド個展の方は期待に違わぬ美しさ。ジャーナリスティックな視点を併せ持つ二面性が本当に興味深い作家です。(関)
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2008年11月27日
ブログをやれば、いろんな展覧会を紹介できると楽しみにしていたのだが、なかなか難しい。
このところ忙しくて、足を運ぶのは展覧会のためのリサーチがらみが大半だ。
楽しみでいくのはホントに少ない。
そうするとちょっと書くわけにもいかない。
昨日は以前に三日間のワークショップをしていただいた大森裕美子さんの展覧会を見に、銀座のギャラリー現に伺うことができた。(12月6日まで)。
思いがけず、賑やかな話し声が聞こえる中、会場を一回り。
ご挨拶に裏を覗くと声の主は原口典之さん。それからは私も輪に加わって、結局、画廊を出たのは11時過ぎ。
まるっきり、予定が変更。
原口さんは大規模な個展を控えておられるとのことで、楽しみ。
今日は閉館間際のフェルメール展を覗かせてもらった。
フェルメールだけでなく、きれいに修復されてた作品は、制作当時の色彩が蘇って、ほんとうに魅力的。これにはちょっと感激した。
というのも学芸員を始めた頃の17世紀絵画は、絵の具が縮んでいたり、額や画面が少しすすけていたりという印象があって、たまにきれいなものはアメリカのお金持ち美術館の所蔵品であった。
20年間でこんなに変わるものなんだなぁ。
できればオランダ絵画は自分の家でじっくり見てみたいとはいつも思うのだが、これは自分でも贅沢な望みだと思う。
見終わってから、学芸員室にご挨拶。
平方さんからふいに、今年の良かった展覧会はと聞かれて、すぐには思い浮かばずに悩む。
「僕はメサジェ。」と平方さん。これには賛成。本当に楽しめた展覧会だった。
ということで、(あんまり展覧会を見ていない)私の2008年度ベスト展覧会は、
森美術館のアネット・メサジェ展に決定。こう書くと安直に響きますが、アーティストとそれを受け入れ実現した森美術館には心から敬意を表したいと思います。(関)
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2008年11月17日
10月はとにかく忙しくて、頭はかっかして、体はふらふら。
正直、なにをしていたのか覚えておりません。
それでも最終週から11月の前半はたのしいことが目白押し。
純粋にうれしいということでは、オランダのジュエリー・アーティストでDroog Designのディレクターであるハイス・バッカーに会えたのが一番のイベントであったような気がします。
とにかくオランダデザインが短期間で、デザイン界を席巻したのは60年代から活躍したこの人のおかげででしょう。
私にとってはジュエリーと一般により関心の広いデザイン分野を結びつけている存在と言うこと特に重要なのです。
残念ながら、恵比寿のgallery deux poissonsで行われていた彼の新作による国際巡回展”Real?”は終了しました。
しかし、重要なのはこれから、11月3日はOMPにとって大切なイベントがふたつもあるのです。
場所は「青参道」を推進しているH.P.Franceのグループでhpgrp GALLERY東京のディレクター戸塚憲太郎さんの計らいで、OMP発起人の遠山正道によるトークが行われ、夜には住吉智恵さんによるリサーチプログラムと題したOMPの勉強会が行われます。
場所はhpgrp GALLERY東京をご提供いただきました。
「青参道」のバナーがかかるH.P.Deco。 hpgrp GALLERY東京はここの4階。
ちなみにこの戸塚さん、新進のディレクターとして注目されていますが、ご自身もアーティストであり、その分、アーティストたちを見る目は厳しいです。
同じ時期にレントゲンの池内務さんが企画された若手ギャラリストのディレクターを集めたspiralの『ウルトラ001』にも招待されています。

左が遠山さん。右がこのトークを企画したアート・ライターの藤田千彩さん。
直前の黄金町バザールでお知り合いになりました。
午前11時からという設定にも関わらず、あっと言う間に満席となりました。
もちろん遠山さん人気もありますが、OMPへの期待も十分に感じました。
もっとゆっくりお話しする時間があればよかったのですが、また、なにか機会をつくりらなければいけませんね。
いろいろいただいた質問や提案は、これからの活動に生かさせていただきます。
夜のトークは住吉知恵さん 。伝説のトラウマリスの活動とともに数多くの注目すべきアーティストを愛情溢れる語り口で紹介。
最後はやっぱり打ち上げ。だんだんと濃い面子になってきました。中央はファッション・デザイナーの津村耕祐さん。
住吉さんはこれから、大竹伸朗さんが朝まで10時間連続でDJをするという西麻布のSuper Deluxへ、タフだなぁ。(関)
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2008年9月11日
第1回キュレーターズ・ミーティングが遠山さんのオフィス、スマイルズ本社で行われました。
いつ訪れても奇麗で素敵な場所です^^

今回はキュレーターとして椹木野衣さん、鈴木芳雄さんを中心に作家選定の基準はどうあるべきかなど話し合いました。
そしてhpgrp GALLERY 東京 ディレクター戸塚憲太郎さんもご参加くださいました。
<本日のメンバー>
椹木野衣さん(美術評論家)、鈴木芳雄さん(編集者/アート・ジャーナリスト)、山口裕美さん(アートプロデューサー)、東泉さん、遠山さん、関さん、植田さん、合田さん、神戸さん、戸塚さん、近藤。

会議の前に山口さんが金沢にある茶室でアートプロデューサーをなさる鴻池朋子展「異界からの客人」のお話のチェックです。
展覧会とお茶会がコラボするという何とも面白そうな催しに一同興味津々!ぜひ参加したいです!
それから会議へ。話題はOMPとしての作家選定基準の話に。皆さん色々な視点から意見を下さいます。美術館の問題点を洗い出し、OMPならではの視点で作家さんと一緒にプロジェクトを盛り上げていきたいという思いが一致しました。
これからプロジェクトが始動していくんだ、という雰囲気が会議から伝わってきます。

左から椹木さん、東泉さん、鈴木さん、戸塚さん。
会議の後はもちろんお楽しみのお食事会です。
遠山さんおすすめのお店なのですが野菜を中心としたメニューでとてもおいしいのです!
野菜のおいしさってこうなんだ、と感激します。


お料理もおいしくてお話も弾みます!

皆さんのお話に耳を傾ける合田さん。

ちゃっかり山口さんと2ショットでぱち。いつも素敵な山口さんに憧れます。
今回はとても有意義な会議で、今後の指針になるように感じました。
誰のための?何のための?プロジェクトかをしっかりと捉えつつ、これから色々なところで展開できるようこれからもOMPは全力で走って参ります!
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2008年9月4日

大阪の「美術館にアートを贈る会」という活動の発起人八木光惠さんが現代美術館を訪ねてくださりました。あいにく私がすぐに外出しなければならなかったために、立ち話しかできませんでしたが、八木さんの活動を聞いていた私としては10年来の友人に再会したような気持ちを(勝手に)抱いてしまいました。
この「美術館にアートを贈る会」は2004年10月に発足されていますから、Open Museum Projectの先輩にあたります。アメリカでアート・マネージメントを勉強された八木さんは日本に合ったドネーションの方法として、このプロジェクトを思いつかれたそうです。この点はまったくOpen Museum Projectでも同じなのですが、実際には税控除などのシステムがないので個人献金がやりにくいのが日本の現状です。
すでに第一回の成果として、藤本由起夫さんの作品が西宮市大谷記念美術館に寄贈されています。八木さんは地道に会った人には、「5000円ください」と言っていますと笑っておられましたが、何件かの大口の寄付もいただいたそうです。
美術館にアートを贈る会が、次に提案しているのは栗田宏一さんの作品を和歌山県立美術館に贈るというもの。とても美しく、驚かされる作品を作り、国際的にも評価される栗田さん。不思議な縁もあって、個人的にも応援しています。(関)
http://www.art-okuru.org/index.html
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2008年8月28日

行ってきましたフクヘン展。今日は明治に思いをはせるために、そごう美術館の「横浜浮世絵にみる横浜開港と文明開化」展、神奈川県立歴史博物館の「五姓田のすべて」展をはしごした後、みなとみらい線から東横線。銀座線から乗り換えて代々木八幡へ。思いの外、早く着きました代々木八幡。いつ頃からか、このあたりの商店街にはすてきな店がたくさんできましたが、GALLERY at lammfrommもそんな一軒。ここで我らがOMPキュレーターの一人ブルータス副編集長の鈴木芳雄さんの人気コラム「フクヘン」が実物の世界でみることができる展覧会がで開催されています。(9月1日まで)

展示されているのは、作家から送られた招待状やタネの袋、カメラやマンガ雑誌、編集中の校正紙の束など盛りだくさん。少年マガジンの状態の美しさには学芸員の私も脱帽。どうやって保管しているのでしょう。興味深かったのは壁にたくさん貼られている写真。すごいかっちり撮るんだろうなぁ、と勝手に思っていたら、構図は思いの外素っ気ないのですが、それが対象に対する興味として素直に出ていて、鈴木さんの興奮を伝えます。特に飛行機に関する写真は特別です。先日、私がまるで知らないフランスの航空ショーについてお話くださった八谷和彦さんと同じ情熱を感じます。
きれいに整理された構成はさすがに編集者らしいですが、それ以上に語りかけてくるものが溢れていて、引き込まれる展示でした。
(関)
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2008年7月31日

次回の講師はOMPキュレーターの鈴木芳雄さん。そしてアートライターとしてご活躍の住吉知恵さんにお引き受けいただきました。
鈴木さんはご自身の展覧会「フクヘン」を代々木八幡のGALLERY at lammfromm(ギャラリー アット ラムフロム)で開催中のため、お忙しいので少し後になるかもしれません。でも、期待しています。

また、この日にはキュレーターとして以下の4名が発表されました。よろしくお願いします。
椹木野衣さん(美術評論家)
茂木健一郎さん(脳科学者)
鈴木芳雄さん(編集者/アート・ジャーナリスト)
浅野忠信さん(俳優)
議長役の椹木野衣さんから「なにか新しいことができそう」という期待のお言葉をいただきました。
頑張らなければ。(関)
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2008年7月12日
OMPの活動が十分な効果をあげるためには、まず作家の選定に十分な検討がなされなければなりません。
そこで、今回は独自の立場から、数多くの作家を身近に見てきた山口裕美さんを招いてお話を伺う事になりました。
山口さんはプロデューサー、ジャーナリストとしてだけでなくNPO法人芸術振興市民の会ではアーティストのための環境設備なども視野に入れた活動を行っています。

会場はGas As Interface 代表 西野 慎二郎さんのすてきなご協力のもと、Calm & Punk Galleryにて行わさせていただきました。


美味しそうな料理がたくさん!お酒とともにまずはちょっと腹ごしらえ。

さて、今回のリサーチプログラムの内容は「現代アート入門の入門2008」。
関さん(写真右)より簡単なOMPメンバーの自己紹介後、山口裕美さん(写真左)による講義が始まりました。

現代アートについて、まずは国際的な流れと姿勢が説明されます。
様々なお手本にすべき海外のやり方等をお話しされた後、日本の現代アートが不遇であるという実情、日本が今すべき方向性、注目の日本現代アーティストの紹介などをお話していただきました。
内容をすべて伝えられないのが残念ですが、世界と比較してより浮き彫りにされる日本の現代アートの実情が、その片鱗とはいえ知る事が出来、またマイナス面だけではなく日本現代アートの可能性などもお話しされることで、とても充実した内容でOMPメンバー共々参加された皆さんも熱心に耳を傾けていました。

写真右が山口さん。さすが現代アートのチアリーダーと呼ばれる方だけあって、実際の山口さんはとってもキュート!
個人的ながら、女性としても憧れます。
膨大な資料のもと、興味深いお話をどうもありがとうございました!

講義を終えて、みなさんそれぞれ、少々のお酒と美味しい料理で話が弾みます。

写真左が今回会場を提供してくださった西野さん。
OMPよりお礼にネクタイ(by giraffe)をプレゼントさせていただきました。
とてもすてきな会場を提供してくださって本当にありがとうございます!

最後にちょっとした記念撮影。
山口さん、西野さん、また今回会場を手伝ってくれた方々や料理を提供してくださった皆様、またOMPに関心を持っていただき第一回リサーチプログラムに参加していただいた皆様どうもありがとうございました。
OMPはこれからも活動をゆっくりながら続けていきます。
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2008年7月8日
携帯のアラームで、Nadiffのオープニング・パーティーを思い出す。とりあえずメールの返事と仕事の依頼だけ済ませて美術館を出るが、恵比寿に着くともう9時近い。目黒川から一本入ったこの道はGallery deux poissonに行く時に通るが、スペイン料理店の前以外は普段、およそ人気がないのに今日はあたかもお祭り帰りの光景。
デザイナーの志賀さんが、「イヤー、すごい人で入れませんよ。私は閉所恐怖症なので、すぐに出てきました。」とのこと。
住宅街の異様な人垣を前にカメラを持っていない自分がブロガーになっていないことを反省する。でも、持っていてもはずかしくてカバンから取り出せないかもしれない。
行列で入れないのはchim pomのパプォーマンスで、Nadiffには人をかき分ければなんとか入ることができた。入り口では野崎さんらスタッフがお出迎え。おめでとうございます。しかし、上に行くほどすごい人。鈴木芳雄さんと目があったので、ごあいさつ。「山口さんやみんないるよ。」とおっしゃったので、とりあえず一周観てみようと思うが、なかなか進めなかった。magicalは4階と思っていたら、後藤繁雄さんらがいるので??と思っているとG/P galleryは後藤さんらの写真関係の新しいギャラリーらしい。
多くの方には目礼や声をかけるのみ、本日、トークをお願いしている山口裕美さんにはよろしくおねがいしますとひとことご挨拶したかったが、結局、お会いできず。
地下のchim pomも最後になんとか入れてもらう。妙に乗りが良いと思ったら、私のまわりはエリーのお友達だったようだ。
地中海音楽やモンベルなど、私にとっての定番コースが閉まった一方、新しいギャラリーが元気な恵比寿は定点観測しなければいけない場所のようだ。
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