小山泰介~横山裕一

「MOTアニュアル2010:装飾」のカタログ用に作品写真を撮ってくれた小山泰介くんの個展が開かれたので恵比寿のG/Pギャラリーを訪れた。ちなみに森美術館から麻布十番まで歩いて「渋谷行き」のバスに乗って広尾一丁目バス停から、gallery deux poissonsで中島凪さんの展示に立ち寄ってから行ったが、けっこう時間ロスの少ないルートで良かった。都バスは90分以内だと乗り換え割引があるようなので、このルートで山本現代などに立ち寄るのもいいかもしれない。
小山くんの作品はとにかくダイナミックで心地よい。「Melting Rainbows/Starry」と題された今回の展覧会も大判にプリントした作品が並んでいるので、まずはギャラリーが色彩で満たされていてうれしくなって、ディテールをながめてうなる。レインボーカラーの作品も見ていて飽きないが、単色の作品も引きこまれるところがある。楽しみの一つはどのように撮られたかを謎解きすることだ。夜空を思わせる新作のシリーズもあるのだが、これはさすがに想像がつかなかった。
本日は、川崎市民ミュージアムの横山裕一展に行く。「心洗われる」と言ったら、奇妙だろうか。展示はペインティング/ドローイングと「ニュー土木」や「トラベル」などの原画で構成され、空間自体を簡潔にしてひろびろと見せているのだが、間延びするところはない。とにかく入り込めた。それぞれのコマが、非常に完成度の高い構図になっているので、この人が映画を撮ったらすごいだろうなぁと思って、作品を映画化するところを想像すると細かい描写をしながらも、コマ間の時間経過が飛んでいる(見ているときは不自然に感じない)ので、けっこうな長さの映像になりそうだと気がつく。これが、タイトルの「わたしは時間を描いている」というゆえんなのだろうか。イメージが壮大なので、マシュー・バーニーを越える莫大な費用がかかりそうだが、映像化されて、その時間の中に身を置いてみたい。私にとって、本年暫定一位の展覧会。(関)

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