ICC オープン・スペース2010

写真左より写真を撮っている山口絵美さん、野老朝雄さん、鳴川肇さんご夫妻

初台のICCで、フリースペースの展覧会「オープン・スペース2010」がお披露目になった。MOTアニュアル2010に参加してくれた野老朝雄さんは以前より手がけていたモアレのシリーズをブラッシュアップした新作を発表。比率を変えたスタディーを繰り返し、モアレのつくり出す動きが驚くほどダイナミックになった。展覧会には野老さん以外に、グレゴリー・バーサミアン、岩井俊雄、イェンス・プラント、平川紀道、ゲープハルト・ゼンクミュラー+フランツ・ビュッヒンガー、藤幡正樹、クワクボリョウタらが参加している。どの作品も彼らの豊かなウィットが光る。キュレーションは同館の畠中実さんが手がけたが、展覧会全体が「メディア・テクノロジーの考古学」とよぶ基本的な原理とその応用を歴史的にたどりながら、現代の表現と巧みに結びつけられている。こどもから大人まで楽しめる内容なのだが、一貫してメディア・アートと作家それぞれへの愛情と尊敬が感じられることがなにより心地よい。無料だし、こんどはこどもを連れて行ってみよう。
レセプションでは、藤幡正樹さんのとても良いスピーチがあった。「メディア・アートとメディア芸術」、「観客の読み解く義務」など重要なキーワードが出てきたが、これについては別の機会に書きたい。(関)

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