アートはデモクラシーの柱
ある大使館の文化担当官と1時間以上も話す機会があった。彼の国の美術の歴史について話しながら、彼は芸術を人のこころをまっすぐに保つためのもので「デモクラシーの柱だ」として機能してきたという。わかりやすいのは、ヨーロッパの植民地化された国々で、教養を持った留学経験のある芸術家たちがデモクラシーの先導をした例だが、日本でも黒田清輝や岡本太郎などの例を思い浮かべることができるだろう。彼らだけでなく多くの芸術家たちがいろいろなやり方で、今も人間性を失わないためのエネルギーを発信してくれている。危うさを含んだ時代だからこそそれを伝える「私たちの仕事は遊びではないよね」という彼の言葉には重みがある。(関)