授業参観

こどもの授業参観に出かけた。図工の時間、たまたま立っていた場所の目の前の子がどうしても描き始められない。チラ見しながら、「頑張れ、一本の線でもいいから引いてみるんだ。奈良美智も「変わっていくことをおそれちゃいけない」とテレビで言ってたぞ!」と心の中で応援する。みんなが次々と先生に見てもらいにいっているなか、ようやくお日様を描いたら、次にちょうちょが出てきた。駄作がないのが天才の条件なんてときどき考えるけれども、制作プロセスでは天才もたくさんの失敗をしている。時間が限られている学校の授業では失敗も仕方がない。勇気を出して描き始め、次をつくりたいという気持ちがもてるたらすばらしいことだと思う。学芸員も仕事としてやらなければならない展覧会も少なくないが、次の展覧会へのヒントや意欲は往々にして、そんな状況から生み出されたりする。(関)

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